妬みと嫉妬。心理学的な違いとその裏にある悪意について
2018.11.6

妬みと嫉妬は心理学的には違います。
妬まれて嫌がらせを受けたり、嫉妬により追い詰められたりと、どのように対処していいのかわからない関係が相手とできてしまった時には、このように対処してください。
相手が自分に対して向ける悪意を感じたら、相手の弱さを見てください。
相手は、とても弱いのです。
ですから、自分の弱さを見つけられる前に、相手を潰そうとするのです。
敵意と悪意をむき出しに接してくる人への接し方についてアドバイスあります。
まずは『妬み』と『嫉妬』の違いをよく知りましょう。
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この記事の目次
妬みと嫉妬は心理学的には違います
人間関係において、相手に対して妬みや嫉妬といった感情を抱いたことが全くない人は少ないのではないでしょうか。
「妬み」という感情と「嫉妬」という感情は心理学的に見ると、意味合いが区別されている
「妬み」という感情と「嫉妬」という感情は、相手に対して羨ましいと思ったり、怒りを覚えるという意味では同じですが、心理学的に見ると、意味合いは区別されています。
概念はどちらも近いとしながら、感情の強さで考えると妬みよりも嫉妬の方が激しいとされているのです。
そういう意味では、相手に対して「嫉妬」の感情を持つ方が、他者に対して攻撃をしてしまうということも多くなる傾向があります。
一方、妬みの感情は自尊心が低いことが原因で相手と自分を比べたときに自分の方が劣っていたり負けていると感じて相手をうらやましく思ったり、憎らしく思う感情のことです。
例えば、「リア充」という、現実の生活が充実している人のことを指す造語がありますが、このように楽しそうに日々暮らしている友達と自分を比べて「いつも楽しそうでいいな。それに比べて自分は…」などと悲観し、友達を妬むという感情も生まれることがあります。
このような妬みや嫉妬の感情が起こりやすい人には、自尊心が低い人が多い傾向があるようです。
また、このような感情は男性より女性が比較的多いのは、女性の方が集団で行動することが多く、集団意識が高いことが原因ではないかと考えられています。
妬みと嫉妬をもう少しわかりやすく心理学的に言うと
心理学的に見る「嫉妬」の感情とは、自分の立ち位置あるいは自分が持っている何かを誰かに奪われるんじゃないかという不安からくるネガティブな感情のことです。
この「嫉妬」の感情が現れるケースとして多いのが、”恋愛”です。
自分の彼氏が、他の可愛い女の子と仲良さそうに話しているとか、逆に彼女が他の男に言い寄られていたという現場を見てしまった時、人は「自分の彼氏・彼女が奪われるんじゃないか」という心理になり、「嫉妬」の感情を持ちます。
こんな状況になると、相手に嫉妬深いと思われたくないなどの理由から彼氏や彼女には自分の本当の気持ちを伝えず、自分の中で不安を抱えて悶々としながら過ごす人も多くなります。
逆に妬みは、感情の相手が持っているものを「羨ましい」と思い憎らしく思う感情なので、向かう感情のベクトルが逆を向いています。
才色兼備の友達に対して、「キレイで頭もいいなんてずるい!」と思ったり、同期で出世した友人に対して「自分より仕事できないのに上司に取り入って腹が立つ!」という感情が妬みです。
妬みや嫉妬は男女で感じ方が違う。その心理を男女別に詳しく説明
妬みの感情と言っても、男女では感情が異なりますし、人によっても違います。
男性は、雄としての本能があるため、自分の力量を誇示したがる傾向があります。
そのため、相手に対して嫉妬や妬みの感情を持った時、相手よりも自分が優れていることを証明するために具体的な行動に出たり、強固な手段に出るというパターンが多くなるのです。
例えば、嫉妬深い男性であれば、パートナーの男友達に対してけんか腰になったり、携帯を定期的にチェックしたり、男友達の話をすると拗ねたりという行動に出ることがあります。
これに対し、女性が嫉妬の感情を持った時、「どうせ私なんて…」と卑屈になるということが多いです。
パートナーには見つからないように携帯をこっそりとチェックしたり、彼氏の女友達のことを遠回しに探ったり、嫉妬している相手に嫌がらせをするという行動にでます。
嫉妬するとわかりやすい行動にでる男性に対し、女性はやや陰湿な行動が多いということが言えますね。
女性のアイドルグループや、モデルの世界における人間関係はドロドロと言われていますが、これも男女の嫉妬の違いを理解すれば当然のことと言えるでしょう。
自分が満足していれば、他人を羨んだり妬んだりすることはない
日々生活をする上で、自分自身が幸せを感じ、心が満たされていれば、妬みや嫉妬といった感情は芽生えません。
家族に対する愛情や、パートナーに対する愛情、大事な友達との友情などで、毎日が幸せで満ち溢れている人は、誰かと自分を比較するということすら考えないからです。
他人から見ると、幸せそうであっても、自分自身が幸せを感じられないという人もいます。
それは、幼いころから両親に愛情を注いでもらえなかったり、経済的に不便な生活を強いられていたなどの理由から、心がストレスを受けていて妬みや嫉妬の感情が心の奥にずっとあるような状態の人です。
特に、両親や親族から愛されなかった、愛されたことがないという人は、自分自身が他人を愛する方法がわからないということにもつながります。
また、自分は人から愛される価値すらない人間なんだという劣等感を抱えて生きている人もいます。
自分の中の妬みや嫉妬という黒い感情の原因が、これに該当する場合は、自分自身をいたわることが大切です。
「今までよく頑張ったね」と自分自身に声をかけてあげましょう。
自分を認めてあげることで、心の傷を少しずつ乗り越えることができるようになります。
妬みや嫉妬、嫌がらせ、どうしてそのような仕打ちを受けるのか
自分が、思わぬところで嫉妬される側になり、嫌がらせをされるという場合もありますね。
特に女性同士の嫉妬の感情は激しいので、影で陰湿な嫌がらせを受けることもあります。
自分に心当たりがなく、こうした嫌がらせを受けると腹が立つのは当然ですし、許せない!と思うこともあるでしょう。
でも、この嫌がらせに乗って、さらに嫌がらせで返しても状況は変わらないことが多く、もしかすると相手の感情に火を付けてさらに悪化する可能性もあります。
この嫉妬や妬みといった感情は、特定の人が持つものではなく、人間であれば誰しもが持っている感情なのです。
良い心もあれば同時に悪い心を持っているのが人間です。
嫉妬されて悩むことは、同時に自分自身を省みることで何かを学ぶチャンスと捉えて、人間関係を上手く築くことがベストではないでしょうか。
- 人間関係のコツ