サワガニを飼育したい!繁殖の方法や冬眠、飼う時のポイント
2018.6.4

自分の家や学校でサワガニを飼育したいという人もいますよね!どうすれば上手に飼育することが出来るのか気になることだと思います。
また、サワガニを自分で繁殖させるにはどうしたら良いのでしょうか。サワガニの飼育って簡単?繁殖の時期はいつ?
そこで今回は、サワガニを飼育する時に気になる飼育方法や繁殖についてお伝えします。
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この記事の目次
繁殖させる前にまずはサワガニの飼育方法を知ろう!
サワガニはその名前の通り海ではなく沢に生息していることが予想できますね。
飼育環境はなるべく自然界の沢に近づくように、水だけではなく陸の部分も作ってあげるのが理想です。
サワガニは歩くのが好きでよく動きますからあまり小さい水槽はお勧めできません。動き回れるような大き目の水槽を用意しましょう。
サワガニは臆病な性格で自然界ではいつも岩の陰に隠れています。水槽内にも隠れることができるように、流木や石などで美しいレイアウトの水槽にしましょう。
また、おすすめなのは落ち葉です。落ち葉は水槽内に入れておくと水分を保つ機能があるばかりかカニが食べるのでお腹が空いた時の非常食にもなります。
複数のサワガニを同じ水槽で飼育する事も可能ですが、その時は水の汚れに注意が必要です。
もともとサワガニはきれいな水場に生息していますから、飼育数が増えると水も汚れます。
ろ過装置のある場合でも時々は水を換えて綺麗に保たなければいけません。
サワガニの飼育・繁殖について
サワガニの繁殖期は春~夏です。
サワガニのメスは2ミリくらいの小さな卵をたくさん産み、赤ちゃんが孵化するまでの約30日間はお腹の部分に卵を抱えて静かに過ごします。
また孵化した小さな赤ちゃんもしばらくはお母さんのおなかから離れずに過ごします。生まれて体の殻が固くなってきたころに、ようやくお母さんから離れて行動するようになるでしょう。
お母さんカニと離れるようになったら、産卵で疲れているお母さんと赤ちゃんを別の水槽で飼育しお母さんを休ませてあげることをおすすめします。それは弱ったお母さんカニが他の大人のカニに食べられることや、逆にお腹が空いたお母さんカニが他の大人のカニを攻撃したり食べたりしない予防のためです。
サワガニは一生を淡水で過ごすカニで、赤ちゃんカニが大きくなるには何度も脱皮をして大きな体へと成長していきます。
赤ちゃんのカニは体が小さいだけですので、大人のカニと同じように水質に注意して、大人のカニと同じエサを与えて育てていきましょう。
サワガニの飼育、繁殖、オスとメスの見分け方
サワガニの繁殖期の6月頃に、家の近くの川へ子供たちと探検して遊んでいたところ稚カニを数匹見つけ今は自宅で飼育しています。サワガニは水が冷たくて綺麗なところに生息しているので運が良ければ自然の中で見つけることができます。
稚カニも飼育方法は大人のカニと同じで大丈夫です。元気が良くてうちのサワガニはよく動き回ります。
大きく育ってくるとオスとメスの違いも分かる様になってきますが、その性別の判断ははさみの大きさやお腹の形で違いが分かります。
オスは右のはさみの方が大きくお腹のふんどしと呼ばれる部分が尖った三角になっています。そしてメスははさみの大きさが左右同じでお腹は丸い形をしています。
比較的わかりやすい特徴があるので、ぜひ見分けてみて下さい。
サワガニってどんな生き物?
サワガニは渓流に生息するので水温が低く水が綺麗な環境が好ましいです。
そして日本固有種の貴重なカニで一生淡水で過ごし海に出ることはありません。
青森から沖縄県で生息が確認されています。
サワガニは卵から稚カニがそのまま生まれてくる珍しい種類です。
そして生まれた後も殻が固くなるまでお母さんカニのお腹に抱えられながら成長を待ちますが、お母さんに掴まるのに耐えられない子や、振り落とされてお母さんから離れてしまった子の生存率は高くありません。
サワガニの大きさは足を広げた状態でおよそ5センチ程度で春から秋に活発に動き回ります。冬は土に潜るなどをして冬眠するのです。
そして冬眠からさめた春ごろから繁殖期が始まり、一度の産卵でメスは数十個のたまごを産みます。
自然界では雑食で藻やコケ、虫やミミズやカタツムリなど割となんでも食べますが飼育環境下ではザリガニのエサを与えると良いでしょう。
サワガニは冬眠・脱皮をします
自然界でもサワガニは冬は冬眠します。ですから飼育していても冬眠に備えて冬眠できる環境を作ってあげると良いでしょう。
実際には土に潜って冬眠しますが水槽内に土を入れてしまうと一気に水が汚れ管理が難しくなりますので、煉瓦や石など身を隠せる場所をいくつか用意するようにしましょう。
またサワガニは脱皮を繰り返すことで体を大きく成長させていく生き物です。
その時期はバラバラなのでいつ起こるかわかりません。
脱皮の前兆が分かればその瞬間を目撃することができるかもしれませんが、特に変わりのない状態で脱皮するのでその瞬間を目撃することができたらとてもラッキーです。
中には脱皮を失敗したことが原因で亡くなってしまう個体もいるため、カニの脱皮は命がけの行為なのです。