サワガニを飼育する上で重要な冬眠のさせ方や基本について
2018.6.3

サワガニは日本で唯一淡水のみで暮らすカニです。水のきれいな小川に住んでいます。夏休みのキャンプなどで川遊びをしたときに、サワガニをつかまえたことがある人も多いかと思います。
そんなサワガニ飼育を初めてするという人にはとても気になる冬眠事情。
冬の飼育の注意点や冬眠のさせ方、サワガニ飼育に必要な3つのグッズなどをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
サワガニの飼育。冬の注意点とは。
このような質問がありました。
「私は今年の7月からサワガニのメスを飼い始めました。
今は冬ですが、サワガニは起きているようですが、夏よりも食事量が減って陸地にいるようになりました。でも冬眠しているようでもありません。
このような中途半端な状態は、弱らせてしまわないか心配です。」
これは、サワガニが完全に冬眠するぐらい寒くはないのでしょう。
室内で、暖房で温度の変化が激しい場所に水槽を置くのは避けてください。
温度の変化が少ない、室内でも最も寒い場所に水槽を保管しておくといいですよ!
サワガニが冬眠する時は、想像するよりも深い地中に潜り込み、ほとんど仮死状態で過ごしています。温度や湿度の変化が少なく、適度な湿り気が維持できる環境が大切です。
つい忘れて乾燥させてしまわないように、時々寒い状態のままでミズゴケの湿り具合を確認してあげましょう。
中まで凍りついてしまうような北国ではないのなら、関東以南なら日の当たらない屋外で、発泡スチロール箱管理をすると、安定した冬眠環境を維持しやすいでしょう。
サワガニの飼育の温度管理と冬眠について
サワガニを飼育する時に気になるのが、温度管理と冬眠についてです。
サワガニを飼育する時は、水槽の置き場所にも注意してください。
それは、サワガニは水温が上がるとすぐに死んでしまうからです。
直射日光の当たらない場所で、風通しが良い所がいいでしょう。
なので、夏の暑い時は、室内に入れて水をこまめに詰めたいものに換えてあげましょうね。そのまま暑い外に置いていたら・・・。
具体的に何度が限界かわかりませんが、水温は28度ぐらいが目安でしょう。
夏の暑い日は絶対にアウトですよね。
私は、夏になると、エアコンのある部屋に水槽を持ってきて、氷を入れてあげたりもしますよ!
また、サワガニの冬眠についてですが、サワガニが活動するのは春から秋までで、冬は冬眠します。
秋になったら、容器の中に土を入れて、凍らない場所に静かに置いておきましょう。
その土にもぐってサワガニは冬眠します。石などで、隠れ場所を作ると、その下でも冬眠します。
サワガニ飼育。冬眠のさせ方、手順を詳しくご紹介
サワガニの冬眠のさせ方を詳しく紹介します。
まずは、隠れ家を用意しましょう。
水槽に土をいれてあげます。その土の中にもぐって冬眠しますよ。
経験がある人はいませんか?実際に3月末ぐらいに田舎で、夏にサワガニがたくさんいる場所にあいている穴を掘って、サワガニを見つけた事を!
私は、土ではなく植木鉢などのかけらで暗がりを作りました。
次は、エサをだんだんと減らしましょう。
夏に1~2日に1度はあげているエサを、11月半ばぐらいからだんだんと減らして、12月にはほとんど与えないでください。
そして、ダンボールか発泡スチロールの箱に入れて少し暗い所でそっとしておいてあげましょう。
何日かおきに、乾燥しないように霧吹きしてあげてください。サワガニにはかけないでね。その後は、ひたすらそっとしてあげます。
こうして、春に近づくと、サワガニの動きがだんだんと復活してくるでしょう!
その時は、エサをあげて、食欲が出てきたら冬眠からの復活ですよ!
サワガニ飼育に必要な3つのグッズと大切なポイント
サワガニを飼育したいのなら!この3つのグッズを準備しましょうね!
それは「飼育ケース」「砂利」「流木など」です。
飼育ケースはプラスチック製のものなどを用意してください。昆虫用でもOK!30センチぐらいあればいいでしょう。その飼育ケースには3センチぐらいの水を張ります。
脱走しないように、蓋も用意しましょうね。
また、飼育ケースの底に砂利を敷くので、これも必要です。砂利を敷くとサワガニが歩きやすくなります。
そして流木なども用意して、サワガニが隠れる場所を作ってあげましょう。
ここで、サワガニを飼育する時に大変な事を紹介します。
それは、脱皮直後です。甲羅柔らかくなっているので、あまり触らないようにしてください。
他にもサワガニがいるのなら、一時的に他の飼育ケースに移してあげましょう。
飼育する時は、直射日光を避けて、水温が上がり過ぎないように気をつけてください。
そして冬は、水が凍ってしまわないようにしてくださいね。
サワガニの基本と主な3つのタイプと特徴
サワガニとはエビ目カニ下目サワガニ科に分類される淡水性のカニです。日本固有種です。青森県からトカラ列島まで分布しています。平均体重は7~9gくらいになります。
この、サワガニという名前は、沢に住むカニということがルーツです。
身近に生息するので、昔から食用として利用されたり、ペットとして飼育されてきました。
そして、サワガニは春から秋にかけて活動し、冬になると冬眠します。約10年くらい生きるので長生きだと思いませんか?
ではここで、サワガニの主なタイプと特長を紹介します。
- サワガニ・・・日本の青森以南からトカラ列島までに生息し、生息域を大きく広げることはありません。
- オオサワガニ・・・サワガニの近縁種で奄美大島と沖縄諸島に分布しています。名前の通り、サワガニよりも大きく甲羅の幅が5センチぐらいあります。
- ヒメユリサワガニ・・・沖縄本島の固有種で、特長は甲羅の幅が4センチぐらいになり、脚が細長い事です。
サワガニはペットショップでも売られていますよ!