厚生年金と国民年金の両方払うことがあったときの対処方法
2018.4.21

厚生年金と国民年金の両方払う時期があった場合はどのように対処したらいいのでしょうか?
基本的には、国民年金から厚生年金への切り替えは自動で行われますが、口座から引き落としで支払っている場合や半年、一年単位で支払っている場合は2重に支払ってしまうこともあるようです。
厚生年金と国民年金の仕組みや2重に支払っていたときの対処方法を紹介します。
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この記事の目次
厚生年金と国民年金、両方払うことはある?
年金には「国民年金」「厚生年金」「共済年金」の3種類があります。この3つのは加入の仕方によって老齢年金や遺族年金などの貰える金額が変わります。
国民年金は、自営業や個人事業主などが入る年金で基礎年金とも言います。厚生年金は、会社に勤めているサラリーマンや会社役員などが入る年金です。共済年金とは、公務員が入る年金です。
厚生年金は国民年金部分と報酬比例部分から成り立っているため、国民年金よりも高額です。
厚生年金に入っているということは国民年金にも加入していることになり、更に国民年金よりも多く支払ってるということになります。そのため、国民年金よりも老齢年金などが多くもらえます。
なお、国民年金よりも多く支払っていると言っても、厚生年金は労働者と会社で折半して払っているため、サラリーマンが実際に払う金額は国民年金よりも安い場合も多いです
厚生年金と国民年金の両方払うことは基本的にはありません
年金には種類がありますが、老後に沢山年金が欲しいからと言って勝手に沢山入れるわけではありません。国民年金か厚生年金のどちらかしか入れません。
雇われて働いていても、バイトやパートで正社員の3/4以下の短時間勤務の労働者は厚生年金に加入できませんので国民年金に加入することになります。
既定の日数や時間以上の勤務をしている場合は、会社が加入している厚生年金に入ります。多くの場合は給料から天引きになっているはずです。
国民年金は全額自己負担ですが、厚生年金は会社が半分支払いをしてくれます。
国民年金に加入していた人が就職した場合、その月から厚生年金になり、一般的には給料から控除されます。
国民年金はまとめて支払いをする制度があるため、厚生年金になった月の国民年金をすでに払っている場合などがあります。その場合、保険料を二重に支払っていることになります。もちろん、就職した月以降の国民年金保険料は還付されますので、心配ありません。
厚生年金と国民年金の両方払う時期があった場合は?
国民年金と厚生年金を二重に支払っている場合は、保険料は還付されます。還付を受けるにはどうしたらいいのか、ご説明します。
二重に払っている人には、就職して1~2か月後に「国民年期保険料過誤納額還付・充当通知書」というものが届きます。2ヶ月経っても届かない場合は、年金事務所に問い合わせて再発行してもらいましょう。
届いた「国民年金保険料還付請求書」に返金希望口座情報を記入し、年金事務所に郵送するか直接行きます。本人が申請する場合は難しい手続きはありませんが、代理人が行う場合は手順があるので注意が必要です。
国民年金保険料還付請求書の手続きがされると、「国庫金振込通知書」というはがきが届きます。振込先金融機関、金額、振込予定日などが記載されていますので、確認しましょう。
なお、「国民年金保険料還付請求書」の提出から返金までは1~2ヶ月かかります。
国民年金から厚生年金に変わるときの手続きとは?
就職して国民年金から厚生年金に変わるための手続きは自分でする必要はありません。会社が厚生年金加入の届け出を出すと、国民年金は自動的に脱退するように手続きされます。
国民年金を口座振替で払っている場合でも国民年金を脱退すると口座登録も解除されるので、口座振替を止めなければいつまでも引き落としされるということはありません。
ただし、手続きしたら即座に口座振替が解除される訳ではなく、手続きに時間がかかってしまうと引き落としされてしまう場合もあります。
万が一、手続きが間に合わなくて引き落としになってしまった場合も返金してもらえるので大丈夫です。
2ヶ月程経つと年金事務所から「国民年金保険料還付請求書」が届きます。この書類に返金を希望する口座番号を記入し返送するか、年金事務所に直接持って行きましょう。
届かない場合や書類を紛失してしまった場合は再度送ってもらうことも出来るので、年金事務所に問い合わせしてください。
なお、返金してもらえる期間は決まっています。国民年金保険料還付請求書が届いた翌日から2年経過すると返金してもらえなくなるので注意が必要です。
還付請求書が届いたら忘れないうちに手続きしてしまいましょう。
厚生年金や国民年金の仕組みとは?会社員と自営業は違う?
公的年金を家に例えると、1階が国民年金で2階が厚生年金というような構造です。
厚生年金は国民年金とプラスαで構成されています。日本の公的年金の主は国民年金で、厚生年金に加入していた人は国民年金とプラスαが貰えるという状態です。
家は1階がないと2階は存在しませんが、年金も国民年金を支給されず厚生年金だけ支給されるということはあり得ません。また、国民年金は基礎年金とも言いますが、基礎年金を受け取るには条件を満たさなければいけません。
つまり、厚生年金に加入している人も、国民年金を受け取るための条件を満たさなければいけないということです。
例えば、高校卒業してすぐに就職して定年まで勤めあげてその間厚生年金に加入している人は心配ありません。
しかし、フリーターだったり無職の期間があった人、自営業の人など、自分で国民年金に加入しなければいけない期間が長かった人は注意が必要です。
厚生年金と違って国民年金は自分で支払いをするので場合によっては支払いしていない期間が存在する人もいます。そういう人は国民年金の加入状況を確認してみましょう。
フリーターや自営業の人は国民年金に加入します。フリーターや自営業の後、就職して厚生年金に入る人、脱サラして自営業を始める人など国民年金と厚生年金に加入するケースも多いです。
例えば、国民年金10年、厚生年金15年加入していた場合は、合計の加入年数が25年なので国民年金を受け取る資格を得られることになります。この場合、25年分の国民年金と15年分の厚生年金が支払われます。
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