アスペルガー症候群と子供が診断されたときに出来る対処法
2017.9.23

自分のお子さんが「アスペルガー症候群」と診断されたら、この先どうしたらよいか悩んでしまうことでしょう。
アスペルガー症候群だからと言って何もできないわけではありません。素晴らしい才能を持っていることもあります。
子供がアスペルガー症候群ト診断されたときに知っておきたい特徴や接し方についてまとめました。
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この記事の目次
子供がアスペルガー症候群と診断されたときの親の気持ち
実際にお子さんがアスペルガー症候群と診断されたお母さんに、診断された当時の心境をお聞きしました。
「娘が小学校1年生の時にアスペルガー症候群と診断されました。小さいころから癇癪持ちで、すぐにパニックになり、そうかと思えばとてもマイペースに過ごしていたりしました。
『初めての子育てだからきっと大変なんだ!』と自分に言い聞かせて子育てしていましたが、イライラが募って子供に手を上げてしまったこともあります。
保育園に行っていた時も、一人で園庭の隅っこでいつまでも蟻の行列を見ていたり、お友達との関係も上手くいかずに毎日泣かされていました。
当時通っていた保育園の先生のすすめで、専門のお医者さんを受診し、アスペルガー症候群だと診断されました。
『やっぱりか・・・』という気持ちと『そんなはずない!』という気持ちが入り混じっていたのを覚えています。
娘のことをもっと理解してあげられたら何を褒めて何を叱ればよいかわかるはずなのに、診断されたときは私もパニックになってどうすることもできませんでした。」
アスペルガー症候群と診断される?子供に発達障害が疑われる特徴
アスペルガー症候群とはどのようなものなのでしょうか?
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群は、広い意味で「自閉症」のタイプの一つです。自閉症の3つの特徴のうちの、2つの特徴があります。
「対人関係の障害」「パターン化した興味や活動」という特徴に当てはまり、コミュニケーションに目立った障害がない発達障害です。
自閉症のように言葉の発達に遅れがあるわけでもなく、知的な発達に遅れがあることもほとんどありません。
広い意味では「高機能自閉症・非定形自閉症」もアスペルガー症候群と呼ばれることがあります。
アスペルガー症候群の特徴
アスペルガー症候群の人は、「表情や身振り・声の抑揚・姿勢などが独特」という特徴があり、ほかにも以下のような特徴が挙げられます。
・親しい友人関係を築くことができない
・習慣化している暗黙のルールを理解できない
・藩士をしていても冗談が通じなく、たとえ話や皮肉が理解できない
・興味があることが人と違い、収集癖があることもある
・体を上手に使えず、不器用である
上記のような特徴に当てはまる場合は、アスペルガー症候群の可能性があります。専門の医療機関に相談してみると良いでしょう。
アスペルガー症候群と診断された子供との付き合い方
子供がアスペルガー症候群と診断された場合、どのように付き合っていけばよいのでしょうか?
アスペルガー症候群との付き合い方
アスペルガー症候群は周りとの価値観が一致していないため、社会生活を送ることに支障が出てしまう状態です。このため、アスペルガー症候群の特徴をしっかり理解して、周囲が受け止めてあげることが大切になります。
適切な環境の中で生活することで、多くの問題が解決し、次に起きてしまう問題を防ぐことができます。
アスペルガー症候群の人は、自分の価値観で考えられない状況に出会った時、混乱を起こしてしまうことがあります。
刺激を受けること全般が苦手なため、自分のペースを乱さない静かな環境で生活できることが大切になります。
また、言われたことをそのまま受け止めてしまうため、普通の人が言葉のニュアンスで理解できることが分かりません。
「○○時までに○○をやる」というように、具体的に指示を出してあげるようにしましょう。
具体的な指示があればその通りにこなすので、体調が悪い場合でも最後までやり遂げようとします。
子供の場合は特に空気を読むことが難しく、自分の言ったことや行ったことが良いか悪いか判断がつかないことが多いです。
例えば子供が知らない人に挨拶が出来たとき「知らない人なのにきちんと挨拶が出来て偉いね」というように褒めてあげることで「自分がしたことは良いことなのだ」ということが分かり、自信につながっていきます。
アスペルガー症候群の子供の特徴
アスペルガー症候群の子供は、日常生活の中でどのような特徴がみられるのでしょうか?
■マイペースに行動するため集団から孤立する
幼稚園や小学校でぶつかってしまうのが「集団生活の壁」です。
他の人に関心がないため、友達と一緒に遊ぶことはせず、一人で遊ぶことが多いです。自分が好きなものや興味があるものを友達が持っていると、強引にそれを取り上げてしまうこともあります。
このため「わがままな子」「乱暴な子」と言われてしまうこともあります。
■空気を読んで行動できない
小学生くらいになると「言ってはいけないこと」というものが理解できるようになってきます。このため、心の中で思っていても、相手が傷つくような言葉は口に出しません。
「臭い」「汚い」ということをそのまま口に出してしまうことがあり、お友達を傷つけてしまうことがあります。
また、あいまいな表現を理解することが出来ないため、「これ出来る?」と尋ねても「うん」と答えるだけでやろうとはしません。「窓を開けられる?」という言葉の中に「窓を開けて欲しい」というニュアンスが含まれていることが分からず、「うん」という返事しか返ってこないので、「窓を開けて欲しい」と具体的に指示を出してあげるようにしましょう。
■姿勢が悪い・不器用
アスペルガー症候群の人は姿勢が悪い人が多いです。猫背になってダラダラと歩いたり、運動が苦手て運動自体を嫌いになってしまう子供もいます。
手先が不器用な子供も多いため、お箸の使い方が下手だったり、ボタンを留めることが苦手という子供もいます。
ですが、運動機能や手先の問題は、トレーニングしていくことで改善されますので、お医者様などに相談してみるようにしましょう。
アスペルガー症候群の子供へのサポート
アスペルガー症候群の子供はどのようなサポートが必要なのでしょうか?
アスペルガー症候群が疑われる場合は、早期に発見して早期に診断を受けることが大切です。
ためらうかもしれませんが、早めに専門医を受診して相談してみることが大切です。
アスペルガー症候群と診断された場合は、子供が通っている幼稚園・保育園・学校などに今後のことを相談し、どのように歩んでいくのを報告、何をしたら良いかの選択や見通しを立てるようにしましょう。
親は、専門医と話し合い、子供に合った療育を確認しましょう。
生活環境の整え方や、パニックを起こしてしまった時の対処法、薬の飲ませ方などを相談し、日常生活をスムーズにおくれるようにサポートしましょう。
そのようにして生活していく中で、子供がどんなふうに成長したか・改善されたかを確認することも大切になります。
出来るようになったことをお子さんと一緒に素直に喜びましょう。
少しずつでも前に進んでいることを実感できれば、毎日のストレスからも解放され、将来に希望が持てるようになります。
- 育児・教育のコツ