香典に書く名前は印刷してもOK?知っておきたい香典マナー
2017.9.21

突然の不幸があった時、香典を用意しなければなりません。
表に名前を書かなければいけないけど、「筆字は苦手」という人はパソコンで印刷も考えるかと思います。
印刷はマナー違反になるのでしょうか?今回はお葬式の「香典」についてご紹介いたします。
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この記事の目次
香典の名前は印刷してもいい?会社の場合はアレを使うことも
時代の流れにより、筆ペンで宛名を書いたり名前を書くという習慣が廃れてきています。そのため、筆ペンを使うことを苦手とする人が増えてきていますね。
パソコンの活字印刷を利用して香典の名前を印刷することは、今ではあまり失礼だと受け取られることはなくなってきいるでしょう。
しかし、パソコンで印刷した年賀状を受け取るより、手書き年賀状の方が暖か味や丁寧な気持ちが伝わりますよね。香典もそれと同じことが言えるっため、できるだけ手書きの方がいいでしょう。
お得意先の方の親族が無くなったなどの場合、会社名で香典を用意することがあります。その時は、普段使用している“社名のゴム印”を利用しているという人が多いようです。手早く用意しなければならないことを考えると、とても合理的でおすすめですよ。
名前を書く部分は「顔」と同じなので、できるだけ見栄えが良く作りたいものですね。パソコン印刷は確かに整った字で印刷されますが、手間や時間がかかってしまいます。
手書きの方がずっと手っ取り早いため、普段から練習してみるといいかもしれません。筆ペン書きはご祝儀や内祝いでも使えるので、習得しておいて損はありませんよ。
香典の名前をパソコンで印刷!ワードで作成するには?
「ワードを使ってのし袋の表書きを印刷したい」という方も多いと思います。ワードを使って名前を印刷する手順をご紹介いたします。
まず、香典袋を用意してサイズを測ります。香典袋はだいたい縦180mm×横90mmというものが多いため、ものさしなどが無い方はこのサイズを基準にテンプレートを作成しましょう。
ワードを開き、ページ設定をします。用紙のサイズの選択で上記のサイズのものが無い場合は、用紙サイズを入力して指定しましょう。余白設定は、左右30mm、上20mm、下10mmで設定します。「文字数と行数」は、15文字、1行に設定します。
香典袋によっては、水引の上部に「御霊前」や「御仏前」などがあらかじめ印刷されている場合があります。その場合はスペースを活用して印字されている部分をあけ、その下から名前をフルネームで入力します。
文字の大きさや書体はお好みで調整してみてください。本来、香典はうす墨の筆ペンで書くのがマナーですので、文字の色はグレーを選びましょう。
あとは印刷をかけるだけなのですが、体裁が心配な方はコピー用紙に一度印刷して位置がズレていないか確認してみるといいかもしれませんね。
香典の名前を袋に印刷するときの注意点やマナーとは
香典袋の表書きは、うす墨の筆ペンやパソコン印刷を使いますよね。その時、水引の上部に用途を、水引の下部に名前をフルネームで書きます。
用途として記入する言葉は「御霊前」が一般的です。「御霊前」と書かれた香典は、仏教の教えを説く全宗教の葬儀で使えます。これだけでも覚えておくといいでしょう。
香典袋の中には「御仏前」とあらかじめ印刷されているものもあります。「御仏前」は四十九日法要や一周忌など、法要が行われる時に使用するものですので間違わないようにしましょう。
しかし、浄土真宗だけは葬儀で「御仏前」や「御佛前」を使用することができます。葬儀が行われる遺族の宗教が分からない場合は、「御霊前」を用意しましょう。
香典袋は、あらかじめ水引きが印刷されている袋と、水引の飾りが付いていて中袋があるタイプの袋があります。これは香典の金額よって使い分ける必要があるでしょう。
香典金額が10,000未満の場合は、あらかじめ水引が印刷されている袋を使用します。10,000円以上の場合は中袋や水引飾りがある袋を使用しましょう。
袋の閉じ方にも注意が必要で、慶事とは逆に“下を先に折り、上を折り重ねて水引をする”というやり方になり、返しが下向きになるようにします。これは「悲しみ」を表現していますので、逆にならないように注意しましょう。
中袋があるタイプの香典袋を使う時の名前や金額の書き方は
「中袋(中包み)」があるタイプの香典袋を使用する方もいらっしゃいます。この中袋には住所や氏名、中にいれた香典金額を必ず書きましょう。中袋の表には、中央部分に「金額」を下記の漢数字を用いて書きます。
『壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、阡円(千円)、萬円(万円)』
例えば、5,000円を入れた場合は「金伍阡円(金五千円)」と書きます。20,000円を入れた場合は「金弐萬円(金二万円)」と、旧漢字か常用漢字どちらかに統一して書くようにしましょう。
また、香典金額は“4”や“9”といった数字になる金額は避けるというのが、一般的なマナーとなっているので注意しましょう。
中袋の裏には、「郵便番号、住所、氏名」を書きます。最近の香典袋には記入欄がついているものが多くなってきているため、その項目にそって書き入れるといいですね。無地の場合は、左下部分に書くようにしましょう。
中袋へお札を入れる時は、新札を避けて折り目が付いたものを入れるのがマナーとなっています。お札の表(人物顔がある面)を、中袋の裏側になるように入れてます。
香典の名前は夫婦連名にする?旧姓の時にお付き合いがあった方は?
1.夫婦で参列する時は連名?
結婚している場合は、夫の氏名で香典を包むのが一般的なマナーとなっています。しかし、夫婦で参列する場合や妻の親族の葬儀や法要に参列する場合は、夫婦連名にして香典を包むケースもあるようです。
2.旧姓の時にお世話になった方の葬儀に参列する場合は?
結婚して間もない場合でも、亡くなった方や親族は旧姓しか知らないという場合でも、現在の姓で氏名を書くのが正式となります。しかし、結婚式に招くことができなかった相手で「結婚報告」や「結婚の挨拶状」が間に合わんなかった場合は、下記のように旧姓を書き添えてもいいようです。
①表書きには新姓で書き、中袋の氏名の左下に「旧姓 ○○」と書く。
②中袋のないタイプの場合は、表書きの新姓で氏名を書き、左下に「旧姓 ○○」と書く。
③表書きには新姓で氏名を書き、裏面の金額記入欄の隣に小さく「旧姓 ○○」と書く。
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