子供名義の貯金口座は作るべき?その必要性とトラブルの可能性
2017.9.21

子供が貯金するための口座は、子供名義で作った方がいいのでしょうか。
将来の学費のために親が子供の名義で口座を開設したのに、親が勝手に引き出しや管理ができなくなるってホント?
子供名義の口座に関する注意点やメリット・デメリットなどを紹介します。
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この記事の目次
子供の貯金用に口座を開設する場合に必要なものは?
子供が今後必要になるお金を少しずつ貯金したりするために、子供名義の銀行口座を作りたいと考えたら注意する点はあるのでしょうか。
最近では、金融や公的な手続きでは本人認証が重要になっています。基本的には作る講座の名義本人である子供も一緒に銀行の窓口へ行きましょう。口座を作るのに必要なものは以下になります。
- 親の身分証明書(免許証など)
- 子供の身分証明書(健康保険証が確実です)
- 印鑑(銀行印として使います。親が持っているもので大丈夫ですが、実印など特に重要な印鑑は使わないことをお勧めします)
- 口座を作るために入金するお金(基本的に1円でも作れます)
銀行は親がすでに口座を持っている銀行か、最寄りの銀行がいいでしょう。
現在は銀行口座の不正利用を防止するため、口座開設の目的を尋ねられます。「小遣いの貯金」「将来のための貯蓄」など、簡単でいいので理由を答えられるようにしておきましょう。
同時に暗証番号の設定が必要になります。悩んで時間を無駄にしないよう、あらかじめ考えておくといいでしょう。
なお、住所や電話番号、誕生日など他人から推測や特定がされやすいものは避けることが大切です。
子供名義の貯金口座に関する注意点。贈与や相続に影響も
子供名義の口座とはいっても管理するのは親だし、預け入れるお金も基本は親のお金。そう安易に考えていると後々税金や権利で問題が生じる可能性もあります。
1.簡単に引き出しができない?
犯罪防止のために、年々銀行口座の扱い・管理は厳しくなっているのが現状です。原則的に引き出しは口座名義本人でなければいけないことになっています。
ATM利用の場合はその限りではないのが実状ですが、窓口での手続きが必要になる場合は名義本人の確認が必要になり、引き出しに手間がかかることがあります。
2.子供が成人したら権利は子供のもの
子供が成人してしまうと、口座を管理する権利は名義人である子供本人に移ります。勝手に引き出すことができなくなりますし、解約するならば名義人の委任状を求められる場合があります。
3.贈与税がかかる
110万円以上を一括で別名義の口座に移すなどした場合、贈与税がかかることになります。何回かに分けて引き出すなど、注意しなければなりません。
4.相続税の対策の場合に注意したいこと
毎年110万円を贈与によって資産を移動することがありますが、相続する側と受け取る側の両方が了解している証明として「贈与契約書」が必要になります。
正しく管理されていないと判断されると贈与として認められない可能性があるので要注意です。
子供の将来のために口座を作ってコツコツ貯金。学資保険も人気
子供が生まれると将来のために貯金の必要性を感じることでしょう。できることならコツコツと確実に貯めておきたいものです。
普段の家計と同様に管理していると、いつの間にか使ってしまうのは目に見えていますので、あらかじめ子供名義の口座で管理するのが確実でしょう。
子供の誕生以後、祖父母や親戚から頂くお祝い金を少しずつ貯めておけば、進学などまとまった額が必要なときに助かりますよね。
毎月の貯金からも、子供のために使う分として口座に入れていけば子供のために使える金額が確認しやすくなります。月々の貯金に加え、学資保険に加入する家庭も増えています。
学資保険に加入した家庭のうち、4割以上が「子供が誕生してから2ヵ月以内」で、生まれるとすぐに将来のことを考える親たちが多いのがわかりますね。
学資保険では、成長の節目で祝い金がもらえるプランなどが人気なようです。
子供に実際の貯金口座を利用する手順を経験させてあげよう
今はスマートフォンがあればインターネットを通じて簡単に口座が作れる時代です。けれど始めて子供の名義で口座を作るなら銀行や郵便局で口座を作り、実際に通帳を手にすることをお勧めします。
「自分の銀行口座がある」ということを実感できますし、通帳に印字された金額はスマートフォンやパソコンの画面で見るよりも「お金」の実感があると思います。
実際に通帳を使って預け入れや残高を確かめるなど、実際に操作してみる経験も大切です。必要に迫られなければ口座を作る機会は少ないかもしれません。
夏休みや冬休みに、学習の一環として口座を作ったり操作してみるというのもいいかもしれません。
インターネットやATMで簡単にお金を移動させられる時代であるからこそ、窓口の銀行員とのやり取りを知ることも貴重な体験になるのではないでしょうか。
口座の扱いは犯罪防止のために年々ルールが厳格化されている
昔は銀行の口座開設や、その後のお金の管理に関しても今ほどルールが厳密ではなく、自分以外の家族の口座を管理して使うことは珍しくありませんでした。
講座の開設に関しても同様で、もっと簡単に作れるものだったのです。しかし、近年さまざまな犯罪での口座の悪用や、親類・家族観でもお金に関するトラブルが増え、管理が厳しくなっています。
現在は銀行によっても小さな違いはありますが、口座の管理は基本的に口座名義本人に限られています。
家庭全体の貯蓄として家族それぞれの名義に分散させて預金していた場合でも、原則的にその名義本人でなければ引き出しや解約ができません。
家族の誰かが亡くなったり、連絡が取れない状態になった場合、簡単には引き出せないということもあり得ます。
家庭の状況によっては財産分与などで問題が発生することがあるかもしれませんね。子供の名義とはいえ、お金の管理には慎重さが求められるのは事実です。
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