ステレオとモノラルの違いは?再現と臨場感が違います!
2017.9.22

ステレオ放送、モノラル音源…音に関してよく聞く言葉ですが、その違いをきちんと知っているでしょうか。
録音・再生する機器の進化によって、マイク一本で全てを録音していた時代から複数の音を別々に録音して臨場感を高めるよう作り替えられている音もあるのです。
映画を観たり、ボイスレコーダーの操作をするときなどステレオとモノラルの違いを実感できる機会があると思います。
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この記事の目次
ステレオとモノラルは録音・再生方式の違い
◆ステレオ
テレビやラジオ、オーディオで音楽などを再生する方式や、その音響装置のことを指します。
録音する際に複数のマイクを使い、再生するときも左右2つのスピーカーを使うことで、音を立体的に聞きとることができ、臨場感が増します。更に3つ以上のスピーカーを使う場合はサラウンドサウンドと呼びます。これはステレオの一種になります。
◆モノラル
音を一つのチャンネルで録音・再生する方式と、それを再生する音響装置のことです。ステレオに比べると音を立体的に捉えられず、平面的に感じます。
録音・再生技術が発達する前、1960年代になってステレオ方式が使われるようになるまで、音楽はモノラルしかなく、一つのスピーカーで聴いていました。
ステレオとモノラル、それ以外の方式とそれぞれの違い
音響機器の技術の進歩により、音楽の録音再生に関する機器も進化しています。
それぞれを一言で言うと、次のようになります。
- モノラル …… 1つのスピーカー。
- ステレオ …… 2つのスピーカー。
- サラウンド …… 5ないし7つのスピーカーから音を出す
- バーチャルサラウンド …… 2つのスピーカーを使い、サラウンドのような5個以上のスピーカーが出した音のように聞こえる(テレビやワイヤレスヘッドホンに多く使われている)
- 仮想サラウンド(疑似サラウンド) …… 人の声が多少ぼやけるがサラウンドの一種
ちなみにスピーカーの数が1つなら「1ch」、5つなら「5ch」と表すことがあります。「ch(チャンネル)」とは、スピーカーの数のことです。
AVアンプを取り付けると、DVDなら5ch、ブルーレイは7CHの出力ができるようになります。
テレビ放送におけるステレオとモノラルの違い
音響に関して興味のない人は、ステレオやモノラルと言われてもピンと来ないかもしれません。テレビ放送が地上デジタル放送に以降する以前は、ドラマやバラエティは基本的にモノラルで、CMはステレオになっていました。
以前、テレビを見ているとCMになったとたんに音が大きくなった、と感じたことはありませんか?あれはモノラルからステレオになると音が大きく感じてしまうからなのです。
ステレオでは、たとえばテレビの画面で電車が通過していくと、その方向に音も移動しているように聞こえます。
この臨場感がステレオの持ち味なのですが、反面データ量が増えてしまいます。テレビの地上波放送が始まってからは、大きなデータの送受信が可能になり、ほとんどのドラマでステレオ方式が採用されています。
録画デッキでCMをカットする機能があるものは、このアナログとステレオの音声の違いで番組本編とCMを区別していました。
ステレオとモノラルの違いを知って使い分ける
ステレオ音源はモノラル音源よりも臨場感に優れている面から、より質の高い音楽を聴くためのイメージがあります。しかし、実用的にもステレオ録音が便利な面があります。
複数の人間が出席している会議をボイスレコーダーで録音した場合、聞き取りにくいという経験はありませんか?
モノラル録音だと、音声の微妙なニュアンスまで把握しづらいのです。人数が多い会議などでは、特にステレオ録音が生きてきます。
声や話し方の個性も含めて聞き取りやすい音声で録音されますし、音の左右差や奥行があるため当日の席の位置なども確認しやすくなります。
音楽などの音響の世界では、さらに音質の良いハイレゾ音源なども登場しています。これまでのCDではカットされていた音域を含め、より高密度な音楽データが残せます。
ただ、高音質な音源はデータとして扱う場合ファイルサイズが大きくなってしまうことには注意が必要な場合もあります。モノラルは音質などに物足りなさを感じることがありますが、データは軽く済みます。
ステレオ録音で作られた音は自然の音とは全く違う?
モノラルを日本語で表すと「片耳用の」というニュアンスでしょうか。片耳(一つのスピーカー)で聴くのなら、音源は1つの信号で充分です。ステレオは「立体音響」と訳されることがあります。
自然の音、実際に私たちが現実で聴く音は、多くのものがいろいろな距離から音を発しています。本当の意味で音を再現するということになれば、音が出るものの数だけスピーカーが必要だということになってしまいます。
それは現実的ではありませんよね。そこで2つ、ないしそれ以上のスピーカーを少し距離を置いて配置し、個々の音を別々にスピーカーから流します。
本当にリアルに音を再現する場合は、スピーカーの距離や音のバランスを細かく調整する必要があります。
このようにすることで非常に臨場感のある音が再生できるわけです。しかし、ヘッドホンを利用して聴いた場合、音の広がりは感じられても実際の音とは全く別物であったりするわけです。
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