漢方薬の上手な飲み方…薬が苦手な子供へのおすすめの飲み方
2017.8.26

子供に薬を飲ませようと思っても、なかなか飲んでくれない、とお困りのママはいませんか?
毎食後に騙し騙し薬を飲ませるに一苦労、という方も多いでしょう。
薬の中でも、苦みが強いイメージのある漢方薬は、どのように飲ませたら良いのでしょうか。漢方薬が苦手なお子様へのおすすめの飲み方をご紹介します。
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この記事の目次
嫌がる子供へ、漢方薬のおすすめの飲み方
苦みの強い漢方薬を子供飲ませるのに苦労しているママは多いようです。漢方薬をよく処方するという小児科医に聞くと、漢方薬をお湯に溶かし、寒天を入れて固めて食べさせると食べてくれる子もいるということです。
漢方薬は細粒のままでは薬臭さが強いのですが、60℃くらいのお湯に溶かすと香りが出てきます。大人でも、40℃から60℃くらいのお湯に溶かして飲むと飲みやすいそうです。
寒天に溶かして、固めるのがちょっと手間だという方には、他のお薬と同様に水で飲ませましょう。この時に気を付けるのが、『勢い』です。最初に口の中を水で湿らせて、スプーンで一気に漢方薬を流し、すぐに水を飲みます。薬が、口の中に長く留まらないように、素早く飲み込ませましょう。
薬の効果を実感できると、子供でも漢方薬に抵抗が少なくなると言います。体調が悪く辛い時に、漢方を飲み、それで回復した経緯を覚えていると、多少苦くても我慢して飲んでくれるようになるでしょう。
薬の中には、子供向けの甘味が付けられている薬もあります。逆に、苦みの強い薬を飲むことが多い子の方が、「薬は苦いもの」として認識しているようで、漢方薬も平気な子が多いと言います。
子供への漢方薬の飲み方…ジュースで甘味を!
◇ジュースなどに溶かす
そのままの味ではなかなか飲んで切れない時には、ジュースなどの甘味のある液体に溶かすという方法もあります。その場合は、まず、漢方薬をティースプーン1杯程のお湯で溶き、5分程置いておきます。お湯と薬が馴染んだら、ジュースなどの液体、約50mlと合わせます。かき混ぜてすぐは、溶け残りがありますが、しばらくすると溶けてきます。
乳幼児が処方される漢方薬の量は、大人の量の約半分です。溶かすジュースの量が25mlだと、薬の味が濃すぎますし、50ml以上に溶かすと、液体の量が多くなり過ぎて、子供が飲み残してしまうということも出てきます。
◇とろみのあるものには混ぜ込む
メープルシロップやチョコシロップなどのとろみのあるものや、アイスクリームなどの半固形物には、薬をつぶし、混ぜ込むという方法がおススメです。
乳児や子供への漢方薬の飲み方のコツ
乳児でまだ上手にお薬を飲めないという場合にも、おすすめの飲ませ方があります。
まず、漢方薬をつぶし、数滴の水で練ります。
それをママの指先に乗せ、乳児のほっぺの内側に擦り付けます。
その直後にミルクや水分で流し込むと飲みやすくなります。
コツとしては、赤ちゃんがお腹が空いていたり、喉が渇いている時の方がすんなりと飲んでくれるでしょう。このほっぺの内側に擦り付けるという方法は漢方薬に限らず、一般的な粉薬の飲み方でも一緒で、薬剤師さんも推奨する飲み方です。
昔は、苦い粉薬はオブラートに包んで飲んだ、という記憶のある方もいるでしょう。オブラートに包むときは、薬をオブラートに包んだ後に水に沈ませ、その水を飲むとつるりと飲み込むことができます。乾いた状態のオブラートは口の中に張り付きやすく、飲むこみにくいと感じることもあります。オブラートの表面が少し溶けた状態の方が滑りが良くなり、飲み込みやすいのです。
今は、「おくすり服用ゼリー」などもあるので、嫌がるお子さんには試してみるのも良いですね。いろいろな会社から販売されていて、味もさまざまな味が出ています。薬の苦みをマスキングして、喉ごしを良くします。
服薬ゼリーの中には、「漢方薬用」というものも出ているので、お子様の好みも考慮して選んでみしょう。調剤薬局やドラッグストア、ベビー用品売り場でも購入できます。
漢方薬の基本的な飲み方をご紹介
漢方薬の一般的な飲み方は、温かい液体の状態で服用します。その液体を取り除くと漢方エキス製剤になります。インスタントコーヒーの粒の状態と同じことですね。
エキス製剤は、水に溶かすと完全には溶けませんが、コップ半分程度の水に入れレンジで温めると薬が良く溶けます。熱を加えることによって、成分に影響が出るのではと心配される方もいると思いますが、成分変化は起きないということです。
身近な漢方薬の一つに、葛根湯がありますが、飲むときにはお湯で飲んでいますか?
冷たい水で服用すると、寒気がひどくなったり、薬の効果を感じにくいという方もいます。飲むときには、ぜひ漢方薬を温めた状態で飲む、ということを忘れないで下さい。そうすると、薬の効果が発揮されやすくなるのです。これは漢方薬全体に言えることです。
病院で処方される薬の多くは西洋医学の薬です。西洋医学の薬は、食後に水で飲むのが一般的ですが、漢方は食前や食間など空腹時の服用が基本になっています。
食後の薬が一般的になっていて、食事が終わると「薬飲むよ~」という習慣が多い中、食前や食間の薬というのは、実は飲み忘れも多くなってしまいがちです。ママがきちんと管理して、飲み忘れのないようにしたいものですね。
お子様に合う漢方薬の飲み方を考えよう
漢方薬の力を十分に発揮させるためには、水か白湯がすすめられます。お子様で漢方薬を飲ませるのが困難な場合などはジュースなどで飲むことも一つの方法ですが、水や白湯の方が薬の吸収が良いと言います。
漢方薬は大きく分けると、湯剤・散剤・丸剤・エキス剤とあります。医療用や市販の漢方薬の多くはエキス剤です。生薬を煎じた液からエキス成分を抽出して、錠剤やカプセルなどにしています。味や香りも飲みやすくマイルドになっています。
漢方薬の苦みが強く、なかなか飲まないお子様には、ジュースに混ぜたり、オブラートに包んだり、服薬ゼリーを使う方法などをご紹介しましたが、ココアやミロなどを使うというママもいました。
お子様によって、合う方法はそれぞれです。いろいろ試してみて、お子様と相性の良い方法を探してみて下さいね。
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