勉強ができない障害って?勉強ができないことで考えられる病気
2017.9.5

「勉強しようと思ってもなかなか覚えられない」「やる気はあるのに出来ない」このような状態、学習障害かもしれません。
学習障害はどのような病気なのでしょうか?
症状の特徴や、発達障害、勉強ができない事の原因についてまとめました。
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この記事の目次
勉強ができない障害、ディスレクシアとは
「ディスレクシア」という言葉を聞いたことはありますか?これはLD(学習障害)の一種で、読み書き生涯と似たようなものです。
ディスレクシアには以下のような特徴があります。
■ディスレクシアの特徴
- ひらがなの読み書きが苦手でわ・れ・ねの区別を付けられない
- 特殊音節の拗音・長音・促音の読み書きが苦手である
- カタカナの読み書きが苦手でソとン・ツとシの区別が付けられない
- 漢字の訓読みと音読みを使い分けが苦手である
- 単語をひとつの単位として読めない、1文字ずつ読む逐次読みになる
- 文字を読むとき飛ばし読みをしてしまう
- 字を書くとき鏡文字になる
- 歳相応の漢字が書けず、線や点が多いなどのミスが多い
- 助詞を間違えて使うことが多い
■対応策
読み書きが難しいお子様は、文字が二重に見えたり、裏返って見えたりすることがあり、文字を正しく認識することが難しいです。子供本人は、自分が周りと違うように見えていることが分からないので、自分が出来ないことに悩んでしまうことがあります。
見えずらいということに気が付いてあげて、対策をしてあげることが大切になります。一緒に考えてあげるようにしましょう。
勉強ができないのは自信がないから?学習障害の学習方法
発達障害のお子さんは勉強が嫌いであることが多いです。
これは、周囲から「出来ない」と言われいるため、自信を失っているからです。学校の授業が進む速さと自分が理解できる速さが違うので、どんどん辛くなってきてしまうのです。この場合、お子様のペースで勉強させてあげることが大切になります。
自分の好きな事や得意な事にはたくさんの知識を持っていませんか?
勉強も、わからないから出来ないだけで、出来るようになればどんどん好きになっていきます。楽しく勉強できるようになれば、子供も理解できるようになり、勉強することが好きになります。
■子供に自信を持たせてあげる
わからないことが分かるようになると「出来た!」「わかった!」ということの繰り返しをしていくことで子供がどんどん自信を取り戻していきます。
勉強が苦手だったのは出来ないからで、「出来た」の積み重ねをすることで自信を取り戻し、どんどん勉強がはかどるようになります。
■短時間学習を長期間行う
A:1つのことを長い時間かけて1度だけ勉強する
B:1つのことを短い時間、何回も勉強する
この二つの学習方法、どちらの方が効率的な学習方法だと思いますか?
答えは「B:1つのことを短い時間、何回も勉強する」です。これは、発達障害があるお子さんに関わらず、すべてお子様に有効な学習方法です。
学習障害があって勉強ができない人の体験談
学習障害を患っている人に、体験談をお聞きしました。
「計算が出来ないという学習障害を持っています。合わせて注意欠陥多動性障害も持っています。他の教科は問題なく出来るレベルですが、成人を迎えてからも一ケタの足し算すら手足を使わないとできません。運動神経もあまりよくなく、これは発達障害の人には良く見られることのようです。
算数、数学、化学、体育の成績はいつも「2」で、愛想もあまり良くないため、人との会話にもついていけず無表情であることから、いつも「機嫌が良くないの?」と言われ続けてきました。
高校を受験する時に1浪し、その後4年生の大学に入学、筆記試験のないところの会社の入社試験を受け、就職難でしたが内定をもらいました。
社会人になって一人暮らしを始め、自活出来きるようになって、今では実家への仕送りも出来るようになっています。昨年結婚することが出来ました。現在妊娠8ヶ月で出産を控えていますが、今の悩みは私にしっかり育児が出来るかどうかです。
うつ病になってしまい、自己否定ばかりしていた時期もありましたが、周囲の人のやさしさに支えられて今に至ります。周りの人のおかげで、自分の出来ない事とも向き合って生きて来れました。
大成功している人生ではないかもしれませんが、私のように生きている人もいます。」
発達障害の人は勉強ができない?
発達障害があるお子さんは勉強ができないと思っている方も多いと思います。でも、これは本当にそうなのでしょうか。どうやら違うことがあるようです。
発達障害のお子さんは勉強ができます。勉強ができないと大人が誤解しているだけで、発達障害のお子さんは特別な才能や能力を持っていることが多いです。また、本質を見抜く力も持っています。
社会に出てごく普通に生活してきた人たちは、無意識のうちに世間の決めた基準に沿って生活していくようになります。そして、この基準に沿わない行動をしている人を「異端者」と判断しています。
ですので、発達障害の人が自分の嫌なことを否定していたり、どうでもいいと思うことにずっとこだわっている姿を見ると「わがままを言っている」と思ってしまいますがこれは大きな誤解で、その人に常識がないと決めつけてしまうのは間違いになります。
学習障害には色々なタイプがあります
学習障害のタイプには方向が分からない、上下左右の位置関係を理解することが苦手な子供もいます。
そういった学習障害の場合、方向と一の状態をわかりやすくするために、黒板や教壇、自分の机に「前、後、右、左、上、下」と書いた紙を貼っておくという学習方法を取ります。
このタイプの学習障害の子供に伝える時には「左側の窓に・・・」といったように、方向を考えさせる言葉で伝えるようにします。
また、図形の認識が苦手な学習障害もあります。平面上に書かれた立体図形だとイメージすることが出来ない学習障害の子供は、ブロックや空き箱などを使うことで、図形がイメージしやすくなります。
紙に書かれた図を実際に作ってみることで、理解することが出来るようになります。このタイプの学習障害の子供には、図形や立体を触らせて慣れさせることが大切になります。
- 勉強のコツ