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江戸時代の庶民はどんな暮らしをしていたの?江戸の暮らしとは

2017.11.10

時代劇などでおなじみの江戸時代。ドラマでは見たことあっても実際の庶民の暮らしはどんなものだったのでしょうか。

当時すでに世界的に大都市だった江戸は、とんでもない人口密集地。その中でトラブルを起こさず暮らす知恵がありました。

驚きの食生活から幕府と庶民のあり方まで。江戸時代の庶民の暮らしを覗いてみましょう。

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江戸時代、武士や庶民の暮らしは大きな経済の変化が少なかった

江戸時代に使われていた貨幣

金貨・銀貨・銅貨がありました。「金貨」は一般的に「小判」と呼ばれるものです。

金貨は主に江戸を中心に東日本で使用され、銀貨は大阪など西日本で主に流通していました。

材料としての金や銀そのもの価値が基本であり、現在のような紙幣は存在しませんでした。

約300年続いた江戸時代は、そのほとんどの期間で大きな物価の変動がなかったと言われており、武士の給料にも大きな変動はなかったようなのです。

200年前の先祖の家禄が300石(こく)だった場合、200年の間変わらず300石をキープした状態であるのが普通でした。

経済の中核となる武士の給料に大きな変動もないため、庶民の暮らしにも経済的な変化は少なかったのです。

さすがに江戸時代の末期には物価が上がるようになり、賃金の変わらない武士たちは苦しい生活を余儀なくされることとなりました。

江戸時代の庶民は互いに仲良く、しかし干渉しない暮らし方が必須

江戸時代は広く「他人を尊重する」ということを基本に、マナーが浸透していたといいます。

1800年頃の江戸の人口は、100~120万人と言われており、同じ時期のイギリス・ロンドンが90万人、フランスのパリで60万人ですから、当時も江戸は世界でも最大級の大都市だったのです。

しかも、江戸市中は現在のJR山手線の内側程度のごく狭い範囲。

その上、そのうちの70%ほどの土地は将軍やそこれに使える家柄の屋敷や寺社など。

庶民は3割ほどの範囲で生活していたことになります。

これだけ人口密度の高い状態で暮らすということは、プライバシーを保持することは非常に難しくなります。

壁一枚隔てただけの長屋暮らしにおいては、必然的に他人の目を気にすることになります。

それでも近隣住民が仲良く暮らし、そのうえで互いを必要以上に詮索しないという暗黙のマナーが浸透していたようです。

名前や身の上、過去の話を初対面で尋ねたりするのは、失礼な行為に映りました。

江戸時代は想像よりも庶民の暮らしが守られていた?

江戸の庶民たちは裕福ではなかったとしても、共同体の権利は尊重されていたようです。

長崎で、幕府が病院を作ろうと土地を探していました。

目をつけられた丘の上の土地には、貧しい農夫が暮らす家と畑がありました。

奉行は、土地の代金と畑の収穫から換算した数倍の金額を農夫に提示して立ち退きを要求しました。

しかし、農夫は自分の住み慣れた土地を手放すことを望まずに拒否したため、幕府は他の土地を探すことになったのです。

つまり、幕府や奉行はドラマの悪役で描かれる姿とは違い、貧しくとも個人の権利を尊重していたということになります。

幕府には個人の所有する土地を無理やり奪うような権利はなく、貧しい庶民であってもそのような要求を拒否することが許されていたということです。

一般にイメージされているよりも、庶民の権利や立場が守られていたということに少なからず驚きを感じますね。

江戸時代の庶民は高級なトロをどんどん捨てていた!

今や海外でも人気の日本食の寿司。その中でも人気が高い寿司ネタの一つにマグロの「トロ」がありますよね。

ちょっと高くてめったに食べられないと感じる人もいるトロ。

江戸時代の人たちは、その脂の多さからほとんど食べていませんでした。

保存技術もなかった頃のこと、脂の多い魚は傷みやすく、安く売られる魚でした。

そのため多くのトロは、廃棄されたり畑の肥料にされていたというのです。

その後、江戸後期になると寿司ネタとしても広まります。

ねぎま鍋などは、安いトロを美味しくたべるための庶民の工夫からはじまったのだとか。
今思えば随分と贅沢な庶民の味です。

ちなみにこの頃の日本では、ほとんど肉は食べられていません。

肉食は明治以降になってもたらされた文化の一つ。文明開化の象徴の一つが「牛のすき焼き」を食べることでした。

江戸時代までの日本は、仏教の影響で獣肉は好まれない傾向があり、牛や馬は農耕に必要な存在だったので食べることは、ほとんどありませんでした。

江戸時代の庶民や農民たちは暮らしの中に楽しみを見出していた

昔の日本は男尊女卑がまかり通っていたというイメージがありますが、実際にはそうではないようです。

もしかすると、現代の方が女性の地位が低いのでは?という部分もあるのです。

長屋での生活は井戸やトイレは共同。炊事・洗濯は井戸の周りに集まっては、おしゃべりしながらワイワイとやっていたようです。

楽しみながら家事をこなし、コミュニティの中で情報交換する場ともなっていたのです。

農民たちの作業は、今のような機械もなく道具を使うとはいえ、基本は人力。

力仕事と同じ作業の繰り返しでした。

そんな生活の中での楽しみと言えば春と秋の祭り。

自分たちで芝居をしたり、相撲を取るなど地域の人々と大いに楽しみ、盛り上がりました。

それ以外にも、正月や盆、季節の節句などもごちそうを食べ、酒を酌み交わすつかの間の休息と楽しみの場でした。

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