猫の腸閉塞は手術が必要?治療と手術の流れと誤飲の予防策!
2017.8.23

猫が腸閉塞になったら、最悪な場合は開腹手術が必要になってしまいます。
腸閉塞になると、どんな症状が出るの?早く気が付くポイントは?
腸閉塞の大きな原因となる誤飲。部屋にある誤飲しやすいものをチェックして危険なものは片付けましょう!
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この記事の目次
猫が腸閉塞と診断されたら。手術の流れと治療
猫が腸閉塞と診断された場合、症状が軽いようであれば、しばらく様子を見ることがあります。自然に症状が緩和され、解消する場合もあるからです。しかし、あまり長く続く場合や、緊急を要する重篤な症状のときには手術が必要になります。手術は次のような手順で行われます。
・脱水が起きていたり、ショック症状がある場合は輸液などで容態を安定させてから外科手術を行います。
・開腹手術をして、腸に壊死している部分や傷ついている場所があれば切除します。
・腫瘍など原因となるものがある場合は、これを取り除いて腸を正しい位置に直してから縫合します。
腸閉塞は、原因となる別の病気が隠れていることもあります。普段から猫の体調の変化を観察して、おかしいところがあれば早めに医師に相談しましょう。どんな病気でも、早めに気づくことができれば猫にも飼い主にも負担が軽くなります。
猫の腸閉塞で手術が必要になったら、かかる費用の目安は?
猫が腸閉塞になって手術が必要と診断されたら、猫のことが一番大切ですが、やっぱり気にかかるのは費用です。病院によっても違いますし、症状のほか、個々のケースで支払い金額には差がありますが、平均的な手術費用は3万5000円くらいから。
もちろん、手術となれば入院はじめ術後のケアも必要になります。手術から一連の治療を含めると、10万~30万円程度は考慮したほうがよさそうです。まだ若いから、いつも元気だからと思っていても、病気やケガなどのトラブルはいつやって来るかわかりません。
もしものために、ペット保険の加入も考えてみてはいかがでしょうか。掛け金や補償にも違いがあるので、自分と飼い猫に合った保険を探してください。腸閉塞の原因になりがちな異物の飲み込みでは、レントゲン検査だけでも2万円程度かかることが多いようです。
手術が必要になるかもしれない猫の腸閉塞。原因はおもちゃ?
異物を飲み込んだことが原因で腸閉塞になった場合、運が悪いと数日で急激に症状を悪化させてしまうことがあります。現れる症状は、なんとなく元気がない・食欲が無いことや、下痢・嘔吐など普段のちょっとした体調不良でもありがちなものがほとんど。
猫が飼い主が見ていないところで異物を飲み込んでいた場合、原因がわからず容態を悪化させてしまうことがあるのです。最悪、病院に駆け込んだときには、命に関わる状態で緊急手術が必要になることも。放置して体力が落ちてしまってからでは、手術すること自体が難しくなってしまう可能性もありますので早めの対処が大切です。
おもちゃなどは、飼い主が遊んであげるとき以外は片付けておきましょう。細いヒモがついたおもちゃなどは、ヒモを噛み切って飲み込んでしまうことがありますので、時々おもちゃの痛み具合もチェックしておきたいですね。
猫の腸閉塞はとにかく早めに気づいてあげて。手術は負担も大きい
猫の行動や様子から、腸閉塞を起こしている可能性が読み取れる場合があります。次のような症状があったら動物病院で獣医師の診察を受けましょう。その際、どんな症状があるか落ち着いて説明するようにしてください。
・元気がない・食欲がない
・脱水症状・嘔吐・便秘
・ショック症状
・腹が膨らんでいる
・触られるのを嫌がる
気が付くのが遅れると、結果的に手術の時間が長引いたりするため体力が落ちてからの猫には、よりリスクが高くなってしまいます。
食事・トイレ・触ったときの反応など、普段からスキンシップを含めたコミュニケーションがある飼い主なら気が付いてあげられると思うのです。腸閉塞はお腹の痛みを伴うのも特徴。愛猫に痛い思いをさせないためにも、ちょっとした変化には気を配ってあげたいものです。
猫の腸閉塞の原因となる誤飲しやすい物とは?
腸閉塞の主な原因は、異物の誤飲。部屋の中には、いたるところに誤飲の危険が考えられるものがあります。普段遊んでいるおもちゃが傷んできて、切れたり欠けた部分を飲み込んでしまうだけではありません。次のような物は、置きっぱなしにしておくと猫に危険なことがあります。
◆ヒモ状のもの(輪ゴム、毛糸、釣り糸など)
ヒモや糸などを飲み込んだ場合、胃の上部にある場合は吐き出させたり内視鏡などで取り除くことができます。しかし、腸に到達してしまうと、排便で自然に出すことができなければ開腹手術が必要になります。
◆アクセサリーや小物
クリップのような、小さくて何気なく机の上に放置してしまいそうなものは、置きっぱなしにしないようにしましょう。ピアスは小さい上に尖った部分もあるので非常に危険です。
◆電池や磁石
ボタン電池には、猫が飲み込んでしまえる大きさのものもあります。電池は使い切ったと思っていても、内臓に接触していると電流が漏れ、場所や状態によっては1時間ほどで消化管に穴をあけてしまうことがあるのです。
◆布類
お気に入りのタオルや飼い主の靴下を噛む癖がある猫は、繊維を噛みちぎって飲み込んでいないか注意しましょう。好む猫もいますが、布類をおもちゃに与えるのは避けたほうがいいかもしれません。